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パンダが目覚めた!

効果的な新外国人の2連発で、阪神が勝利を手繰り寄せた。

13連敗と長いトンネルにもがく東京ヤクルトは、阪神に3戦3勝と相性のイイ右腕ブキャナンを立てる。糸井に続き好調・糸原まで故障で欠いた阪神は、1番 西岡をレフトで起用。高山を久々3番センターで使い、ショートは大和、スタメンマスクは坂本が務めた。

 阪神先発・秋山は立ち上がり、粘る1番 山田に11球投げさせられて四球。犠打で一死2塁とされて 3番 坂口に中前安打を浴びるが、センター高山の返球で走者・山田を本塁手前で刺した。その後も走者を背負いながらも、落ち着いた投球で徐々にリズムを作って行く。

2回表  阪神は先頭4番 福留が中越え8号ソロ本塁打を放って、鮮やかに先制する。「打ったのはストレート。イニングの先頭だったし、先ずは塁に出るという事しか考えてなかった。いい感触で、しっかりと捉える事が出来た」と、福留孝介外野手は振り返る。

4回表には一死2塁から5番 ロジャースがカウント1-1からの甘い変化球を叩き左中間スタンドへ来日初となる1号2点本塁打を放つ。ジェイソン・ロジャース内野手が興奮気味に声を弾ませた。「打ったのはカーブ。1打席目に打ち損じてしまって凄く悔しかったし、絶対にやり返してやるんだと思って打席に向かったんだ。ただ、チャンスの場面だったから冷静になって、何とか走者を返せるようなバッティングをしようと心掛けていたよ。(来日初本塁打については)ここ、ビジター球場だよね?打球がスタンドに入った瞬間からホームまで一周している間、ファンからの声援がすごくて『ホーム球場みたい!』って思ったよ。ファンの応援に感謝だね!」。

6回表にも2打席連続となるロジャースの2号2ランと8番 坂本の2点適時二塁打で、阪神が4点を加える。続く7回にも二死2塁からロジャースがこの日3安打5打点目となる左前適時安打を放って、8対0と大量リードを奪った。

「打ったのはストレート。前の打席で変化球を打ったから、速いボールで勝負してくるんじゃないかということを頭に入れながら打ちに行ったんだ。感触は完璧とまでは行かなかったけど、スタンドまで届いてくれてよかったよ。誰から、そして何回『パンダ!!』(ロジャースの愛称)って呼ばれたかわからないくらい、ダグアウトでみんなからたくさん祝福してもらえたんだ。とても嬉しかったよ!次の打席も頑張るよ!」と2本目の本塁打を振り返っていたロジャースだが、次の打席の適時打については、コメントにも余裕を窺わせた。「打ったのはスライダー。この打席で対戦したギルメット投手とは去年3Aで対戦したことがあったから、全く知らない投手よりはイメージはしやすかったね。とにかく追加点を取ることだけに集中していたよ」

  秋山をリードする坂本誠志郎捕手も自ら適時二塁打の援護に満足そうだ。「打ったのはストレート。投手にとっては1点でも多いほうが良いし、なんとか追加点をと思って打ちに行った。今日は『野手が点を取ってピッチャーを助けよう!』と試合前に孝介さん(福留)が話していたので、こうして追加点を取れてよかった」と話している。

9回表 途中出場・大山の左越え2号3点本塁打で11対0とした阪神。後は秋山の2度目の完封が焦点だったがある9回裏 二死3塁。あと1アウトまで漕ぎ着けながら6番 中村に左前適時安打を浴びて、敗戦投手のように膝を折る姿に悔しさが滲み出ていた。結局、阪神が11対1と大勝を飾っている。125球を投げて8安打2三振1死球1失点。秋山は今季2度目の完投勝利で8勝目。序盤のちぐはぐな攻撃で主導権を奪い損ねたヤクルトは14連敗となった。

「通称パンダです。これからもよろしく!」  。ヒーローインタビューは勿論 ジェイソン・ロジャース内野手だ。「感触は良かった。チームの勝利に貢献出来た最初の活躍だったから良かった。(神宮の阪神ファンは)最高です。ビジターなのに沢山のファンに来て頂いて、アドレナリンが出たよ」と愛嬌を振り撒いていた。

「(ロジャース2連発に)神宮だから入ったんじゃないの(笑)。もう少し、スイングの切れはこれから出てくると思うし、そうすれば本塁打を打てる可能性も上がって来る。(最初の本塁打は)福留が三振したあとだけに大きかった。バットの出がイイ。体重移動によるぶれも少ない」。金本知憲監督は、久々の大勝に御満悦だった。

「大山の一発は気持ちが良かった。秋山は惜しかったね」・・・いろいろな想いが錯綜する中、試合の流れと言う意味では、初回 高山のバックホームをあげて、「アレで流れがグッと来た。アレも大きかった!」と振り返っていた。