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起死回生!福留メモリアル打

前半で大差をつけられて敗色濃厚だった試合を粘りに粘って最後に追いついた阪神が、延長戦もピンチを凌いで何とかドローに持ち込んだ。

オリックスは、中10日で左肘故障明け2度目の先発となるサウスポー田嶋。阪神は、糸原をサード。大山をファーストに配置。まだ完調でない福留を休ませ5番 指名打者で原口。7番には上本を起用して臨む。田嶋はコントロール・球のキレ共に申し分なく。快調な滑り出しで序盤は四球1つだけの無安打と猛虎打線をほぼ完璧に封じ込める。

阪神先発も左腕のガルシア。初回は一死から鈴木昴に右前安打で出塁されるが、吉田正・ロメロを内野ゴロに打ち取る。2回3回も走者は許すも序盤は無失点で立ち上がった。

4回表 田嶋は、先頭・糸原の痛烈な打球を左腰に受ける(記録は三ゴロ)が、大事には至らず後続も問題なく抑えた。その裏 オリックスは、先頭・吉田正の左前安打と盗塁からの二死2塁で6番 大城がセンター右後方を破る適時二塁打を放って、ガルシアから先取点を奪う。

5回裏 ガルシアは若月・福田のヒットなどで二死1・3塁とされ3番 吉田正の左前適時安打で2点目を献上する。続くロメロの遊ゴロを北條がファンブル。その後、中川・大城に連続適時打を浴びて、この回4失点で5対0と大差がついた。

味方の拙守にも足を引っ張られたガルシアは、この回限りで降板する。5回(86球)9安打4三振1死球 5失点(自責2)。「状態自体は悪くなかっただけに5回は最少失点で抑えたかったし、いつも野手の皆さんが助けてくれているので、ミスが出た後にカバーしたかったけど、それが出来なくて残念だ」。オネルキ・ガルシア投手は、申し訳なさそうな表情だった。

対照的に阪神は、田嶋に沈黙して6回までノーヒット。終盤に入った7回表 先頭・糸原が田嶋の90球目を捉えて中前安打を放ち、ノーヒットノーランを阻んだ。続く糸井に四球を与えたところでオリックスは、田嶋からディクソンへと繋ぐ。4番 大山は外寄り直球をライト線へ運ぶ適時二塁打をお見舞いして、阪神が1点を返した。5番 原口の打球も右中間を襲うが、これはライト小田が好捕して犠飛となる。一死3塁で残った走者も梅野・一ゴロの間に生還して阪神が、この回3点を取った。

オリックス・田嶋は6回0/3(95球)1安打6三振 2四球 2失点。素晴らしい内容だった。ディクソンの後 8回表は海田が抑え、9回は守護神・増井で締めくくりにかかる。阪神は糸井・原口が四球を選んで二死1・2塁として、最後の望みを代打・福留に託した。福留はカウント3-1から起死回生の中越え2点適時二塁打を放ち、土俵際で5対5に追いつく驚異の粘りを見せる。福留はこの一打が日米通算500本目の二塁打である。その裏 4人目・能見が抑えて試合は延長戦に入った。

10回表をオリックス5人目・近藤が回跨ぎで抑えると、その裏 阪神は続投の能見が先頭・佐野にレフト線二塁打を浴びてピンチを迎える。ここで阪神はドリスにスイッチして、ロメロを申告敬遠。無死1・2塁で次打者・小田の送りバントをファースト大山が猛チャージからの3塁送球で一死を取るドリスは後続の大城・後藤を打ち取り、脱出した。

11回表 オリックス6人目・山崎福に対して阪神は一死から四球の梅野を犠打で送って二死2塁とするが、8番 高山は遊ゴロに打ち取られる。阪神はその裏 3連投となる藤川を投入するが、一死から9番 安達に左中間への二塁打を浴びて一打サヨナラの場面を招く。更に打者・福田のところでフォークボールを梅野が止められず、暴投で一死3塁となって追い詰められた。ここで百戦錬磨のベテランが踏ん張り、福田は三邪飛。代打・小島も渾身の内角速球で見逃し三振に仕留めて見せた。

最終回となる12回表。阪神は先頭・植田の四球から犠打と糸井・申告敬遠で二死1・3塁とするが、4番大山は山崎福から代わった比嘉の変化球に空振り三振に倒れて勝ち越す事が出来ない。その裏は、若手の浜地がマウンドへ上がる。「ブルペンで行くぞ!と言われた時は緊張した」という浜地真澄投手だが、「1球投げたら、いつも通りだった」と話して、4番ロメロを変化球攻めの後に真っ直ぐで空振り三振に仕留めるなど3者凡退でピシッと締めた。結局、5対5のドロー。勝てなかったにしても、僅か3安打で5点差を跳ね返した粘りは、賞賛に値するだろう。

「負けなくて良かったです」。清水雅治ヘッドコーチ は、ピンチで気迫の好守を見せた大山について、「昨日の分を取り返そうと必死になってるんで、そういう姿勢が見えていたら、それで良い!
欲を言えば(勝負どころでもっと)打ってくれたら最高だけど」と話して、柔和な表情を浮かべる。

あと1アウトという瀬戸際でチームを救った福留孝介外野手は、「勝てれば良かったんだけど・・、。たまたまボクが打ったかもしれないけど、みんなが踏ん張ったから、こういう試合になった。(日米通算500二塁打については)よく分からないけど、数字は後から付いてくるものだし積み重ねて行けば良いんじゃないかな」と話している。

「最後のコウスケ(福留)さんの一打も大きかったし、ヒット3本でよく5点取れたな!・・よく追いついてくれたな!と思う」。濱中 治打撃コーチは胸を撫で下ろしながらも、投手陣への恩返しを誓っていた。

「コウスケ(福留)が助けてくれたし(選手みんなに)繋ぐ気持ちがあったからこそ、こういう試合に出来たと思う。中継ぎも凄い疲れてる中、球児も何とかゼロで帰って来ようとやってくれたんで、ホント 感謝やね!」。矢野燿大監督が、ナインの粘りを讃えた。「勿論ね。(あわや同一カード)3連敗というプレッシャーのかかった中、5点追いつけたと言うのは、勝ちに等しいと思う。オレも初めての経験だけど、選手にしてもコーチにしても一年間やって行く中で、どうしてもチーム状態が苦しいとか、身体の疲れも含めてね、そういう時期というのは何回かあると思うんで。そういう中で引き分けられたというのは価値がある。気持ちを繋いで繋いでいってくれたと言うのは。本当に良い試合をしてくれたな!と思う」。

投打ともに苦しい状況の中、総力戦でドローに持ち込んだ意味は大きい。指揮官にとって、また一つチームの成長を実感する4時間48分の死闘となった。