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近大コンビに一発もリリーフ陣崩れる
試合前時点での155得点はリーグトップ。その攻撃力は単に打つだけではない。3回に"巧い"攻めで先制点を奪った。
先頭の中野が安打で出塁すると打席のチェンは寝かせていたバットを引く。バントと決めつけていたDeNA守備陣をかいくぐり中野が盗塁を成功させた。さらにチェンが3塁方向へ絶妙なバントを転がすと内野安打になり1、3塁。DeNA先発・中川のクイックやバント処理での隙を見逃さずチャンスを拡大させた。この後、近本の四球で無死満塁とし糸原の併殺打の間に先制に成功した。
そして4回には"派手な"攻めで追加点を挙げた。先頭の佐藤輝がインハイの難しい球に反応、うまく腕を畳んで弾き返すと打球はライトスタンド上段まで飛んだ。
「追い込まれていましたけど、しっかり自分のスイングができたと思います。追加点を取ることができて良かったです」
昨季28本塁打を放った大山が背中の張りにより大事をとって抹消。ぽっかり空いた4番・サードを任されたルーキーが見事な活躍で主砲の穴を埋めた。そしてこれまで佐藤輝が担っていた6番・ライトには糸井が起用された。今季初スタメンとなるベテランは6回に「しっかり振りぬくことができました」と左中間へ本塁打を放つ。序盤3回を無安打に抑える好投を見せていた先発のチェンが4回につかまり逆転を許していたが、この一発で1点差に迫った。しかし3番手の桑原が6回に2失点。それでも3点を追う7回に打線がつながった。
先頭の中野が死球を受け出塁すると代打・原口がエンドランを成功させライト前への安打で無死1、3塁とチャンスを広げ、近本は四球を選ぶ。全ての塁を埋めると相手のバッテリーミスと糸原の犠牲フライで1点差に迫り、マルテの適時2塁打で同点に追いついた。
打線は粘りを見せたものの終盤にリリーフ陣が踏ん張れず、佐藤輝と糸井の近畿大学コンビによるアーチの共演を白星で飾ることは出来なかった。明日はソロアーチではなく走者をためた場面での一発で試合を優位に進めたい。
