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西勇が力投も節目の100勝目はお預け

昨季までに95勝を挙げ、今季の成績は4勝3敗。プロ通算100勝に王手をかけている西勇が先発マウンドに上がった。

節目の白星を目指す一戦だったが立ち上がりに2点本塁打を被弾。出鼻をくじかれると打線も良い当たりを放ちながら相手の好守備に阻まれ、エースを援護出来ない。それでも西勇は2回以降テンポの良いピッチングでアウトを重ね、5回まで56球で追加点を与えず試合を作る。6回に1失点した後も1死満塁のピンチを凌ぎ、7回2死2塁から空振り三振を奪うと雄叫びを上げた。

するとその裏、先頭のマルテが三遊間を破る安打を放ち先頭打者を出塁させる。3点ビハインドの状況ながら2死後、サンズの内野安打でチャンスを拡大させ追い上げムードが高まった。惜しくも得点はならなかったが西勇は気落ちすることなく8回2死1、2塁も無失点で切り抜けた。

この力投に応えたい打線は8回、1死から代打の糸井が安打を放ち、近本はセンター前に弾き返す。この当たりで代走の植田は一気に3塁へ。1死1、3塁とこの日最大のチャンスを作った。打席に入る中野は200を超える打席の中で併殺打は1つだけ。繋げば打順はクリーンアップにまわり同点も狙える場面だったがプロ2つ目の併殺打を喫してしまった。

点差を縮められないまま迎えた9回は藤浪が簡単に2死とした後、満塁としてしまう。これ以上の失点は許されない場面でカウントは2ボール。不利な状況となったが藤浪はスタンドから送られた拍手に勇気づけられ、全球ストレートで見逃し三振を奪う。最後はアウトローに154km/hを突き刺した。

最終回の攻撃は1死から大山が安打で出塁し、さらに相手のミスで3塁に進む。得点圏に走者を進めたがあと1本は出ず。西勇が8回を111球で3失点(自責点1)と力投したものの打線の援護に恵まれず節目の100勝目は次回登板に持ち越しとなった。

明日はDeNA戦2戦2勝の伊藤将が先発する。ルーキーの投球で流れを変えたい。